2010年3月21日日曜日

今のわたしに起こっていること






今わたしに起こっていることは

ほんとうにほんとうに
ほんとうにほんとうに

今の自分にすなおになるということ
ごまかしてしまわないということ

徹底的にうそをつかないということ
内側の小さな声を無視しないということ

自分以外にものさしをゆずってしまわないということ
自分にとっての真実だけを基準にするということ

ほんとうの自分以外の声を乗り越えるということ
ほんとうの自分とともに在るということ。



それは、ほんとうの自分をありのまま受け入れるということ。






自分にとって都合の良いところだけではなく
自分にとって都合の悪く感じられてしまうところも


自分や他人にとって理解にたやすいところだけではなく
自分にも他人にも理解しがたい
理解を超えた不可思議なところも


好ましいと思われるようなところだけではなく
憎悪されたり、嫌悪されたり
罵倒されたりするようなところも


繊細で心配りとやさしさと思いやりに溢れたところだけではなく
敏感でびくびくして配慮がなくて自分中心で無神経なところも


人間らしい情の通うようなところだけではなく
非人間的な情け容赦ない冷酷非道なところも


女性らしいようなところだけではなく
男性以上に男らしく、力強く
粗野で乱雑で思いやりを欠くところも


日本人らしい和合して細やかなところだけではなく
大雑把で非常識で混乱して反逆的なところも


良識ある社会人のようなところだけではなく
知性も気配りも欠いた子どものように
自由奔放な変人のようなところも


健康で身体も心も自由に活動的にいられるところだけではなく
不健康で体調不良や精神不安定で療養や援助が必要なところも


かわいらしく親孝行な娘らしいところだけではなく
反抗的で親不孝で心配ばかりかけても気にしない
本当の娘とは思えないようなところも


聞き分けの良い孫らしいところだけではなく
まったくコントロール不能な宇宙人的で
別世界に居るような孫とは思えないようなところも


夫に尽くす妻らしいところだけではなく
悪妻や鬼嫁と呼ばれて
忌み嫌われるような古女房のようなところも


嫁としてけなげで精一杯なところだけではなく
不出来で生意気で相容れない
他人と嫌われる可能性もあるところも


生徒として純粋に好奇心と伴に学ぶひたむきさだけではなく
生徒役を演じてはいるけど、じつは内心何も教わりたくなくて
ふまじめでまったくかわいくないところも


先生らしく信頼と愛情に溢れ博識なところだけではなく
いいかげんで閉鎖的で独断的で無知で
とっても先生とは呼びたくならないようなところも


つつましく謙虚で清貧を心がけるところだけではなく
贅沢と浪費と無駄が好きで傲慢で
所有とコントロールにまみれているところも


愛と善意と信頼、英知に溢れたところだけではなく
悪魔のように偏見と欺瞞と疑いと執着に満ちた
ドロドロと暗く汚いようなところも


晴れ晴れと明るいところだけではなく
鬱々と暗く湿っぽく偏執的で内にこもったところも


遊び心と創造性と自由さに溢れたところだけではなく
真面目で偏屈で頑固で型にはまっているようなところも


豊かさに満ち溢れ喜びを享受するところだけではなく
貧困や欠乏、空腹とみじめさに押しつぶされそうなところも


ありとあらゆるものを肯定し、受け入れる可能性だけでなく
ありとあらゆるものを否定し、拒絶する可能性も


自分にできることだけではなく
自分にはできないことも





すべてを交えた、こうした相容れない矛盾が
そこにこのまま存在していてもいいこと許すということ。


それは、あらゆる可能性の存在をゆるすということ。


まるごとで、体験としてただその必要があって
それらが起こることをそのままに起こらせること。


そして、そこに発生する感情や体験は
自分に与えられている人生の滋味だと認識し、受け取り味わうこと。


そして、それ以上自分には何もできないということ。


そんな風に、わたしたちは非力なことを知ること。


わたしが知るその非力さ以上に
わたしたちは運命に非力で
けれど同時に創造的でもあること。


それは、自分にはできること以外できないけれど
自分にできることを最大限にする自由を
全てにおいて与えられているということ。


その中で、思い切り実験し
やりきってもいいのだということ。


それをしたとしても、何も変わらず
必要のあることしか起こらないこと。


そして、それはすべて安全であるということ。


たとえ、なにがあったとしても。


ほんとうのいのちは死なない、ということ。