2010年10月6日水曜日

今日は大学で授業 :)

あたまをほぐすからだのレッスン
アレクサンダー・テクニークの Sudio Saltia* オカナオです。


今日は大学(日本大学芸術学部演劇学科)で授業をしてきました。
応用演劇実習という名前の、演技をする学生に教える
身体を動かしたりする授業(講義ではないってことですね)でした。

今日は、からだと向き合うエクササイズのあと
授業で小道具を扱うときの、生身の反応について実験しました。

ひとつは、みかんとパンをちぎって食べさせあうコミュニケーション。
(大分の早生みかんと、メゾンカイザーのオレンジピールのパン!)

食にまつわる行為は、とても喚起される感覚や記憶が多いので
反応したくなる刺激がいっぱいなんですね。
それを、どう自分が味わっているか、何に気づくか。
そんなことをやりました。

香りや味、みずみずしさや湿り気などの質感、温度、触感
そういったものとともに在りながら、食べさせたり、食べさせてもらったり。
やっているうちに、みんな満面の笑みになっていくんですね。
それがすてきで、どんどん創造性が生まれてきて自由になっていく。
そんな様子を見ていて、自由だな~!って、彼らの可能性にわくわく。

やっぱり演技者、パフォーマーは、人を惹きつける要素が
なにかしらどこかにあるものだと思うのです。
でも、それって自分を隠してるときは、部分的にしか現れてこない。
素がさらけ出せちゃう、その人まるごとの状態になって
「どうぞ!」って全部相手に差し出せるとき
何だかよくわからないけど「うわぁ!」って面白いものが出てくる。
見せるとか、魅せるって、そういうものなんじゃないかなって思います。


そして、ふたつめにやったのは、目をつぶって色んな道具を触ること。
さらに、目をつぶったまま歩きながら、周りの人と持ってるものを交換すること。

はじめは、おっかなびっくりして小さく丸くなって触ってるんだけど
だんだん慣れてくると、みんな少しずつ身体も動きも広がってくる。
重心も腰が引け気味だった感じから、中心にちょっと戻ってくる。

つまりは、持ってるものにも、状況にも、周りの相手にも慣れてきて
そこにあるものが何なのか、情報が記憶にストックされることで
安心してやり取りできるようになってるってことなんですね。

それから、目を開けて、持ってるものを介して渡したり、もらったり
断ったり、断られたり、色んなコミュニケーションを。
遊びでやっているからということもあるけれど
全ての行為が喜びや楽しみを生み出すものになっていって
最後はこんなことになっていました!

あんまりにも面白かったので、写真を撮らせてもらったのだけど
笑っててちょっとぶれちゃった!





もうほんとに、みんなサービス精神旺盛です!
ほーんと自由に歌うし、踊るし、喋るし、楽しそう!

そんな生徒に恵まれてしあわせです!ありがとう!
それぞれもすてきだし、授業でいい経験いっぱい積んだんだろうな~:)

これからもっともっと演技(パフォーマンス)を、自分自身を
みんなそれぞれに面白がったり楽しみながら
ピークパフォーマンスを体験してもらえるよう
わたしに何ができるか、どんな工夫ができるか
楽しみながらベストを尽くしていきます。

来週は、水とグラス(もしくはカップ)持参でね!
自分のやりたいアクティビティや実験もあれば持参(?)してね。
次回も楽しみです。喜んでがんばろうっと:)


Sudio Saltia* のサイトへはこちらからどうぞ