2010年4月2日金曜日

わたしたち全員 = 演技者





今、この本を読んでいます。
NEED 本当のあなたをさがす旅




信頼を寄せる友人であり
メンターでもある茅原田久仁子さん
この本のことを教えてくれたのですが
確かに面白い!

この本の作者スーザン・バトソンは
ニコール・キッドマンらオスカー俳優の演技コーチをしている女性。

演技者が自分の被っている仮面という蓋を外し
素の自分というエネルギー100%で演技をしたとき
初めて人の心を揺さぶることができる。

という考えをもとに、相手の仮面を外し
素の自分に出会っていくプロセスをサポートしながら
演じる表現へ持っているものを方向付けする
という演技コーチングをしている。

この本ではその内容やプロセスについて書かれていて
それが、アレクサンダーで自分に気づいていくプロセスや
自己探求の色々な方法で起こっていることとまったく同じで
それがシンプルに書かれていて、とても興味深いのです。

スーザンが指導しているのは
役のキャラクターの欲求(NEED)、仮面、
それらから生まれてくる習慣的な思考&行動パターンを分析し
自分自身を役とどう融合させていくか
というプロセス。

これは、彼女も書いている通り
円滑に生き抜くために上辺を工夫している
わたしたちすべての生きている人に共通すること。

本当に深い交流が起こるには
上辺に被っている仮面という蓋を外して
自分の持っているエネルギーをそのまま放出することが肝心。

とくに、人への働きかけをしていく人には
本当に必要なことだと感じて
自分ははたしてどうだろう?と思った。

まだ本の最後に書かれているエクササイズをしている途中だけれど
これは本当に読み方によって深くなっていく本だなぁと思います。

今年後期の演劇学科での授業の課題図書に使おうと思ってます。

必要なひとには、きっとすごく響くはず。
性格俳優といわれる人たちがどんなことをしているか
そのプロセスがより理解しやすくなった気がします。

うーむ、面白いからもっと色々調べてみよう。
人間って、無限だなぁ。