2010年11月22日月曜日

頭脳を浪費しないで、知性をつかう

あたまをほぐすからだのレッスン
アレクサンダー・テクニークの Sudio Saltia* オカナオです。


このところ、頭脳を浪費しないで、知性をつかう
という練習をしていました。

というより、結果的にそうなっていたんだなぁ
とさっき気づいて
面白い流れがやってきてるぞ!と
静かに今喜んでいるところです。

なんでそういうことに気がついたのか、というと
思った以上にうまくいく、というのでしょうか
何も思いもしなかったのに流れがスムーズ
という展開がこのところ多いのです。


今までは、思ったようにならなかったりとか
思ったのには足りないけどまぁいいかとか
そういう展開を味わっていました。

頭で予想(心配、不安、期待、予測など)しては
未来をコントロールしようとして
一生懸命がんばっていたんですね。
(まさに、頭脳の浪費。。)

言い換えれば
「~にならないように、これをする」とか
「~は嫌だから、それを避けるためにこうする」とか
行動の動機が否定形から入っていたり
ジャッジ(批判や断定)から始まっていたり
自分の行動の言い訳をしたり
そいういう選択が多かったのです。

それは言ってみれば
かつての周りの大人たちがしていた行動のくせ。
例えば、怒られないように、とか
失敗しないように、とか。

パターン化したその思考と行動が『当然』
と思っている環境に居たので
無意識にわたしもそういう風に
自分を自動的に行動させていました。


でも、それって
自分の使い方の誤ったパターン
誤用なんですね。


望んでいることのために自分を使う
というのが、本来の自分の使い方なら
望んでいないことのために自分を使う
というのは、誤った自分の使い方。

だから、本当は望んでいないことを避ける
ということを動機にすることは
消極的に『望んでいないことを望んでいる』
ということになってしまう。

なぜなら、望んでいることが
『望んでいないことを避けること』であって
その中には望んでいることは一切含まれていない!

むしろ
望んでいないことに一旦出会ってから
それを避ける
ということを望んでいる
というオーダーを
無意識に出してしまっている。

ここは、とんでもなく大きな違い!


と、ものすごいヒントを書いてしまいましたね。

もうここまでで
わたしが何をお伝えしようとしているか
きっとお分かりの方も多いかと思いますが
自分の行動の無意識の動機や
普段何気なく繰り返してる思考のなかに
自分をどう生き、行動するかの手順や
システムとなる信念がプログラミングされていて
それに基づいて自分が自動操縦されています。

だから、自分をどう使っているか
自分全体を総括した使い方を見直すことは
ものすごく大切なことなんですね。


わたしの教えている
アレクサンダー・テクニークは
誤った自分の使い方を気づきとともに認識して
本来の自分の使い方を学習していく方法
なのですが
自分で自分を自在に
気持ちよく使えるように在るために
不要になった古い習慣パターンを脱いで
新たな自分に出会いながら
やさしさをもって自分を育む
可能性のレッスンです。

なのですが、実はよく
アレクサンダー・テクニークは
姿勢や体のことをやるボディワークだよね
とか言われたり
思われたりすることがあるのですが
じつは
体のことだけを取り扱うのではなくて
思い込みの誤用も見つめて
その結果、自分の日常にどう影響するか
動き方や心身の反応パターンなど
多岐にわたって観察し
それを
自分が本当に心地よく
心と体と自分のすべてが機能し
自分のすべてが一心同体で
自分の動きを満喫できるように
そのしくみを学んで
使えるようになる練習をする
というものなのです。

というのも
アレクサンダー・テクニークでは
人間とは、体も意識も感情も
まるごとで機能する有機体
(オーガニックな存在)である
とみなしているから。

なんだか扱っているテーマが
人間の深遠さだったりして
くらくらしてきちゃいますね。。

わたしも、ここまで書いてみて
よくわからなくなってきたので
ちょっとはじめに戻ります(苦笑)。


そんなわけで、冒頭に書いた
「頭脳を浪費しないで、知性をつかう」
というのも
自分の『考える』という行為における
自分の肉体や意識の使い方の
誤用というエネルギーの浪費を改めて
流れるように快適に使えるような
新しい自分の使い方へ切り替える
ということ。

それはどういうことかというと
すでに使い古された中で考えるのではなく
新しい可能性を受け入れる余地をつくって
やってきたインスピレーションや
発見した『!』についていくということ。

それが、わたしたちに与えられている
本来の知性という機能の使い方
なのではないかなと
このところの流れを味わう中で感じました。

これについては
まだまだ味わいながら探求して
もう少し理解が深まるのを温めたいと思います。
(これ以上、知性についての説明が今は出てこないから。)


というわけで
また『!』がたまって流れ出したら
ここに書いてみたいなと思います。

長くなってしまいましたが
読んでくださり感謝です!

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